みなさま、おはようございます。
スマートプレゼンの新名です。
今日から新年度ですね。
(電車に乗っていないからわからないけど)駅は混雑しているはず。
この時期は私たちの商売は新入社員研修の時期。
講師が完全に足らない状態になるので、対応が必要。
ただ、通常の研修と異なる変則的な日程組みになるので(2日やって中一日で1日など)、
実際は2社くらいしかお受けできません。
なので、私にとっては実は年間で一番、日程がタイトにならない時期でもあります。
その分、しっかりと準備してよい仕事をしたいと思います。
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さて、年度末に当たる3月後半は研修がもっとも入りにくい時期。
なので、ここはいつも息子と旅行する時期と決めています。
息子が保育園の頃から始めたこのルーティンも、すでに高校生。
最初の2回は当時息子がはまっていたこともあって福井の恐竜博物館に行きましたが、それ以降は歴史(基本は幕末)のテーマをたどる旅に。
コロナ禍で中断した時期もありましたが、
高松~高知、江戸、萩~下関、函館~松前~江差、会津、静岡・・・ とめぐりました。
そして今年は長崎。
行く際には必ずその地を題材にした小説で予習します。
今回は朝井まかてさんの「グッドバイ」で予習。
幕末から明治初期を商魂逞しく生き抜いた「大浦慶」の実話をもとにしたお話。
そもそも大浦慶を存じ上げませんでした。
長崎の三女傑(他にはシーボルトの娘の楠本イネ、ロシア人専用ホテルを経営した稲佐お栄)の一人
油商だった大浦屋をお茶問屋として業態転換。
当時、油の価格が下落し、そこでお茶を輸出するべくイノベーション。
売り先が海外なので、完全なる新規市場。
さらに購買先の確保、西九州独特のお茶の製法、品質管理の開発に多大なる苦労しながら成功させます。
アンゾフの成長マトリクスでいうところの新商品×新市場の一番難易度の高いパターン!
ここでは「誰と組むか?」が非常に重要。
幕末史の常連メンバーである薩長土肥の主な顔ぶれがほとんど出てきます。
そしてグラバー、オルト、リンガーという長崎の外国人貿易商たち。
女性が商店主をすること自体、とても難しかった時代。
お上と闘いながらも実績を上げる姿はアントレプレナーそのもの。
長崎市のホームページでも紹介されていますが、
→ https://www.city.nagasaki.lg.jp/nagazine/hakken0405/index.html
一般的にはあまり知られていないのが実にもったいないくらい面白かったです。
そして、興味深いのは「商人」の視点で幕末から明治初期を描いていること。
戦でも、政治でもなく、商売として。
この視点そのものが興味深かったです。
この「グッドバイ」で3つ興味深いことをあげるなら、
・商人視点の幕末であること
・商売の肝は「勘を磨け!」
・人生で何かを完全には成し遂げられない。しかし、生きている間は精いっぱいをつくせ!
「勘を磨け」はほんとにそう思います。
それは何も論理を無視するということではない。
読めない、正解のない世界で最後は自分の良心に従い、違和感があったらそれを大事にする。
そして「ただ精いっぱいをつくす」こと。
精いっぱいつくすことで誰かが協力してくれる。
そして、自分だけでは成し遂げられなかったことを誰かが受け継いでくれる。
新年度にあたり、それを肝に銘じてしっかりとがんばりたいと思いました。
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4月、5月は普段、あまり実施していない東海地区での公開セミナーが2つあります!
●愛知県安城市
'24/04/22 09:30 - 16:30安城商工会議所「3~8年目社員のための仕事力向上セミナー」
→ https://anjo-cci.or.jp/seminar.php?id=1125&mode=details
●三重県津市
'24/05/17 10:00 - 16:30百五総合研究所「主任・係長に大切な全方位のリーダーシップ」
東海地区の方、是非ご参加ください!
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遅かった桜もようやく咲き始めました。
2年前の今日は入院していました。
元気に働けていることに感謝して。
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