みなさま、おはようございます。
スマートプレゼンの新名です。
いよいよ万博が開幕しました。
まだ私は見ていませんが、一度行く予定で予約だけはとりました。
ただ、なかなかわかりにくUI・・・
青と赤がやたら目立つだけのアプリなんとかしてほしい。
先に行かれる方の話を聞きながらとりあえずは見てみたいと思います。
さて、さて今週もスタートです!
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今回、大阪万博としては55年ぶりです。
前回の1970年万博は私が生まれる一年前ですので、もちろん見ていません。
しかし、生まれ育ったのが大阪府吹田市。
当時の家の真正面には万博のタワー(太陽の塔ではなく)が見えていました。
今、調べると127メートルあったようですね(名称はエキスポタワー)。
すでに無くなっていますが。
私個人として万博というと思い出深いのは2010年に開催された上海万博です。
当時、私はまだ前職のサラヤに勤務しており、この万博に深く関わりました。
関わったのは日本産業館。
これは日本政府館とは異なり、日本の民間企業と地方自治体で構成されたパビリオンで、かなり異色の形態だったようです。
その日本産業館のプロデューサーは故・堺屋太一先生。
安倍政権のブレーンであり、元通産官僚にして小説家。
そして数々の万博に関わられた方です。
その堺屋先生が日本産業館の目玉企画として「世界一トイレ」を作る!という話が出ました。
日本人の心はトイレに宿る。
確かに、海外に行くようになると日本のトイレがいかに素晴らしいか?はよくわかります。
そこは単に用を足すための場ではなく、気持ちをリセットしたり、ちょっとした密談の場だったり、様々な使われ方がある。
また、トイレには自分の健康を確認する場でもあり、教育的要素もある。
それを表現するのだ!という堺屋先生のすさまじい熱意がきっかけでした。
トイレといえば、TOTOさんがトップブランド。
しかし、TOTOさんは日本政府館の仕事があり、手が回りません。
そこでINAX(現LIXIL)さんとサラヤでその仕事を請け負うことになりました。
当時の私のボスが海外事業部長を兼任していたことから、なぜか商品企画室長だった私がそのプロジェクトに関わることに。
準備会議で私が堺屋先生に「なにをもってして世界一と定義するとよいでしょうか?」と質問しましたら、
「それを考えるのがおまえらだろうが!!!」
と唾を飛ばされながら怒鳴られたところからスタートしました・・・
INAXさんと一緒に議論を重ね、「やる以上、やりすぎるくらいやったれ!」となり、
INAXさんは最高級の便器を金箔で覆ったものを、
我々は石鹸、水、消毒剤がすべて自動で出る手洗い装置を、男性用は真っ黒にして「蒔絵」、
女性用は真っ白して「白無垢」とネーミングして設置することにしました。
それ以外にも、トイレ博士というキャラクターを作り、健康に関するレクチャーを行うスタッフを育成し、
トイレ体操という歌を作ってステージで定期的にイベントをうつ、などなど、様々なイベントを企画しました。
これがまあまあ話題を呼び、メディアにも取り上げてもらった開幕当初。
そのタイミングで大ヒットしたのが植村花菜さんの「トイレの神様」。
歌詞はまさに日本人の心がトイレに宿るというもの。
堺屋先生がこの歌にたいそう感激され、是非、日本産業館に招待してライブをやってもらいたい!
ということになりました。
その予算ってどこから??
という心配をよそにどんどん話は広がります。
結果的にINAXさんとサラヤで折半することになり、社内でぼろくそに言われながら追加予算を捻出。
まあ、このライブ映像は日本でもかなり露出したので、やってよかったとは思いますが、
そこに至る苦労話は今や私の研修でも使わせてもらっていますが、まあ大変(笑)。
今回は私は外野の立場で万博を見ていますが、きっとそれぞれの仕事の裏には、このような様々な苦労があるんだろうな・・・
と想像しながら拝見しております。
やる以上は社会に、未来に、そして人類に意味があるイベントになりますことを。
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4月も後半になると、研修もOJT指導者研修や新任管理職研修などに移ってまいります。
それぞれの皆様の仕事に役立てるよう、しっかり頑張ってまいりたいと思います。
では、今週も良き週になりますことを!
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